3歳の頃から一緒のぬいぐるみ

茶色のウサギの母娘のぬいぐるみがいます。

母方の叔父が3歳の誕生日祝いにくれたそうです。

青いワンピースを着ていて、毛はちょっと硬め。

 

もう30年以上一緒にいます。

こうなるとお別れする選択肢はもはや無く、この子たちはよほどの事がなければ一生の付き合いになるだろうと思っています。少なくとも、私から手放すことはなさそうです。

 

一緒に寝ているわけでもなく、押し入れの中で乾燥剤と共に眠っているのですが、それでも心のどこかで「どうしてもの時はあの子と一緒に寝よう」という拠り所となっており、彼女たちウサギの母娘は私の安全地帯の番人(番うさ?)をしてくれています。

 

常に使っていたり、常に愛でているわけではないけれど、確かに心の一部を預けている。

そんな何かが小さな助けとなって、支えてくれていることは、幸せなことだなと思います。

 

うさぎをくれた叔父は他界していますが、叔父がくれたうさぎはこの先もずっと、私を小さく守ってくれることでしょう。

3歳という記憶にも残っていない頃に、誕生日のお祝いに私の人生に登場したぬいぐるみは、こんなに長くひとりの人間に関わることになってどう思っているのでしょう。

彼女たちにとって、誰かと長く一緒にいることが本望であったなら、嬉しいなと思います。

 

皆様のそばに、小さく寄り添う何かがあったならば、それが人生をやさしく灯し続けてくれますように。